コピーライティングで急に人生楽しくなった話

ある日、鏡を見るとつまらん表情をしていた、、、社畜になる前に脱出した元公務員がライターへ。コピーライティング×マーケティングを学んで人生が急激に楽しくなった。

”これ”が嫌なら公務員にやめたほうがいい!

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どうも、なお坊です!

 

今日は元公務員という経験から、

 

『公務員に向いている人、向いていない人』について書きますね。

 

 

僕はもともと国家公務員として、数年前まで霞が関で働いていました。

 

理系で大学院まで行った僕が、なぜゴリゴリの文系&法律をなりわいとする公務員になろうと思ったのか。

 

その理由はだいたい想像できますよね?

 

 

「安定が最強」

 

だと思ったからに他なりません。

 

 

「え?国を変えてやるぜとかないの?」と意識高い系を想像したあなた。残念ながら、公務員になっても国は変えられません。

 

昔の同級生からもそんな期待の声をもらいましたが、みなさん一般的な公務員について大きな誤解をしています。

 

もし国レベル何かを変えたいのならば、

 

総理大臣とか、ビルゲイツのような国ひいては世界の経済に影響を与える人になるのが正しい判断です。少なくとも義務教育の延長のような公務員試験を受けてなれる「いち公務員」にそんな影響力はありません!

 

で、話を戻すと法律とか1文字も興味なかった僕が、そこそこ死ぬ気で勉強して公務員になったわけですが、2年ちょっとで退職してしまいました。

 

それはなぜなのか?

 

そのあたりも踏まえつつ、これから公務員という職業を目指す人、まだ迷っている人に向けて、公務員の適性について考察してみようと思います。

 

公務員とは圧倒的な建て前と縦の社会

 

公務員といえば建前と縦社会です。

 

僕が毎日働くことが嫌になった最大の理由でもありますが、優しく言えば公務員は「建前」と「上下関係」をとても大切にします。

 

悪く言えば、一生「自分を押し殺した」職業人生を歩むことになる可能性が高いです。

 

もちろん社会で生きるうえで、ある程度の建前も先輩への敬意も必要なのはわかります。

 

そういったものを無視して全員が本音トーク全開な世の中なら、組織なんてすぐに崩壊しますからね。人間関係とかあったもんじゃない。

 

だけど、公務員はその全てが建て前じゃないかというくらいに建て前重視。

 

本音を吐いたら負けぐらいの勢いです。

 

そして上下関係は徹底されています。相手が上司だろうと大臣だろうと意見をゴリゴリ押し通すタイプの人は向いていない。優秀すぎる人を除いて。

 

基本的に先輩の意見は「絶対」です。

 

というのも、入社当初から僕を気にかけてくれていた先輩がいました。その人には日ごろの不満などをある程度話していました。ですが最後には必ずこう言われます。

 

先輩

「気持ちは分かるけど、その話はここだけにしておきな。特に君はまだ若くて新人だからね。」

 

「はぁ、、、わかりました」

 

 

先輩、僕はウソをつきました。全然わかりません。。。

 

なぜなら僕の言っていることが正しいか正しくないかは問題ではなく、先輩に対して意見を言うことそのものがNGという意味にしか取れなかったからですす、、、

(今思えば自分に歯向かわないための牽制球だったのかも)

 

結局は最初の1年間、イヤな上司に散々苦しめられるのを耐えるだけの日々でした。

 

 

まあこんなのは縦社会でよくある話ですが「圧倒的建前」という暗黙のルールは同期の間でも適用されます。

 

若手オンリーの飲み会では、「近況報告」という名の職場では話せない愚痴、ストレス、恨みつらみを吐き出す目的が強いと思います。

 

僕の同期は例外にもれず、それぞれ色んな悩みを抱えているのは明らかでした。しかし、、、濁す、、、言葉を濁しまくる

 

決して、人の評判や今の環境に対して否定的な言葉、人の評価を下げるようなことは言いません。せいぜい「あの人は面白い」「不思議な人」くらいの表現に留めます。

(顏には不満の色がモロに出てました(^^))

 

陰口を言うのは僕も嫌いですが、一方でいったんその場だけでも本音を吐き出す、自分の気持ちを表現することはとても大切だと思っているので残念。

 

若手にしてその社畜魂は見上げたものですが、僕は「何やねんコイツら」と思いながらハイボールをがぶがぶと飲んでいました。

 

 

もう誰からも本音らしい本音なんて聞いた覚えが、、、いや、ありました。

そんな言葉を漏らしたのは僕より先に退職した同期だけでしたね。

 

 

確かに同期とはいえ付き合いが浅いのは事実。馴れ馴れしく話すのは正直疲れるし、先輩の悪口を言ったことで変な噂を広められたら、、、とか思うのかもしれません。

 

ですが、あまりにも建前でしか接しない環境で過ごすと、じょじょに人を信じられなくなります。言葉に本音ならではの”熱さ”のようなものを感じないので、話を聞く側もどこか流し気味。だから僕は建前しか言わない会話は苦笑いで早めに終わらせるスキルを身につけました。

 

そんな日々が積もりに積もり、色んな感情をこめて「あ~つまんねー」という一言を繰り返すようになり、僕は生きてる実感や刺激を求めて退職に至ったわけです。

 

仕事内容に面白さを求めてはいけない

 これです。本当にこれ。

 

公務員の仕事は、もともと面白いそうには見えませんが、経験した今「120%面白くない仕事」に分類されると確信しています。

 

※ちなみに僕が働いていた一般的な事務職の場合です。外交官とか特殊な業種はもっと面白いのかもしれません。

 

 

入った初日から退職するまで、面白かった仕事は一つもありませんでしたよ。まだ若手ゆえに雑用多めというのもありましたが、面白くなさで言えば工場のライン作業アルバイトの時代と大差ないです。

 

僕が経験したのは総務課と人事課。新人はあらゆる部署に配置されますが、まずはそこの総務的な仕事になります。これは事務職採用なら普通のことかもしれません。 

 

そして管理職くらいになると、部下から上がってきた書類にハンコを押す仕事が増えてくる様子も間近で見ることができたので、それはそれで既に面白くない未来が見えていたわけです。雑用も容赦なくつまらないことは言うまでもありません。

 

同期を集めて「どれだけ自分の業務が面白くないか」をプレゼンしようと思ったほど。

  

もちろん先輩方も、そんな新人時代を乗り越えたうえで今の地位にいます。

 

その続ける精神は素晴らしいことだと思いますが、気づけばどんなつまらない仕事も「とりあえず3年」という思考停止気味な理論を語り、人生の本質と言わんばかりにドヤ顔をするつまらない先輩になるわけです。

 

かなり偉い地位に上り詰めた官僚の方からは「どんな仕事も自分次第で面白くなる」という貴重な教えをいただきました。これはこれで一つの本質だと思うので今でも大切にしている心構えです。

 

しかし今思い出しても、あなた達にお茶を出し、出勤簿を代わりに押して、どんなに忙しくても要請があれば駆けつけ、送迎の車を手配するような作業は全く面白くありませんでしたよ。

 

そんな官僚たちの顔色をうかがい、つまらない表情で働きながらとりあえず3年を超えて昇進を果たした先輩たちが得たものは、新人よりも少し広めの机ぐらいでしょうか。

 

『職場の先輩がその会社での自分の未来』と、ある起業家の方に教わってからは、1秒でも早く辞めたい気持ちが抑えきれなくなり、退職の仕方をグーグルで検索するのに時間はかからなかったです。

 

デキる人も頑張る人も旨みは少ない

「公務員もだんだん評価制度が整ってきて実力重視になってきている」

 

新人の歓迎会で若手の先輩からそう言われました。何が根拠だったのか、その予兆は微塵も感じませんでしたけど(笑

 

半期ごとの評価がボーナスに反映される制度はありますが、大した差ではないです。また、相当にデキる人がぐんぐん昇進しているかというと、ほとんどそんなことはありません。

 

何といっても1種と2種(現在は総合職と一般職)の壁はまだまだベルリン並に分厚い。2種の人がどんなに優秀で仕事に全てを捧げても、1種で実務能力が低く早々に出世ルートから外れた人より下の立場で終わることがほとんど、という現実。

 

僕が見る限り優秀な2種の人は、少なくとも自分を守るために仕事が降ってこないよう必死な職員たちの3倍は仕事量をこなしていました。もちろん彼らとほぼ同じ給料で。

 

それを見ていた僕は「この人かっけー!でも・・・なりなくはないな」という正直な感想を持ちました。

 

 

あるとき、僕の2つ目の部署である人事課の”デキる先輩”はこう言いました。

 

「デキるやつはずっと忙しい。デキないやつはヒマで周りからできないレッテルを貼られたポジションに飛ばされる。その2択しかない」と。

 

そのあたり民間企業の場合はもう少し、給料や昇進に反映させて納得感も得られるかもしれません(まあ色々な会社があるでしょうが)。しかし公務員の凝り固まった体制では上記のような人生レベルで迷う究極の2択となります。

 

そんな体制がある意味、安定と秩序をもたらしているのかもしれませんね。でも僕は「このまま職業人生を終えるのは御免だ」との強い思いしか芽生えませんでした。

 

この環境で能力を発揮して頑張れる先輩は尊敬しますけど「もっと輝ける場所がおありでは?」と問いたい。そう思いつつ、先輩の背中からは色々と学ばせていただきました。

 

公務員に向いている人、向いていない人

ざっと思いつくところだとこれくらいでしょうか。あんまり長くなるとつらいので、この辺りでいったんまとめます。

 

以上のような僕の主観MAXの見解ではありますが

『公務員に向いている人、向いていない人』をまとめると

 

向いている人

  • 本音より建て前重視でかまわない。当たり障りなく生きていきたい
  • 先輩=神のごとき上下関係でも「それが社会だ」と割り切れる
  • 自分のペースで働いて、安定した給料があれば他に何も求めない
  • 公務員として国に尽くしたいその一心に生きたい

 

向いていない人

  • 本音でしか語りたくない人、先輩だろうと関係なく立ち向かう人
  • 刺激が好き、向上心の塊みたいな人
  • 実力、頑張りはしっかり評価されないとやってられない
  • 上記「向いている人」に囲まれた環境は嫌な人

 

このような感じになります。公務員になりたい人、なろうか考え中の人は参考になれば幸いです。

 

誤解のないようにいうと、公務員として働き続ける人は普通に尊敬します。誰かがやらなきゃならない仕事ですから。なので「公務員に適応できなかったやつが何か言ってるw」くらいに捉えてもらってかまいません。

 

退職した側目線のためマイナス表現が多いことを差し引いて、理解してもらえたら嬉しいです。 

 

最後になりますが、僕独自の見解による回答で良ければ質問も大歓迎!気軽にコミュニケーションを取っていきましょう。

 

 それでは今日はこのへんで。

 

 

なお坊