コピーライティングで急に人生楽しくなった話

ある日、鏡を見るとつまらん表情をしていた、、、社畜になる前に脱出した元公務員がライターへ。コピーライティング×マーケティングを学んで人生が急激に楽しくなった。

人に本気で好かれたいなら○○思考を徹底せよ

婚しました。

 

 

・・・私の兄が。

 

言うまでもなくめでたいことだね。そしてちょっとした安堵感もあった。

 

なぜかというと、、、

 

僕のほうが先に結婚したからだ。ちなみに僕は三男で兄二人は今日まで未婚だった。だからこれで三分の二が片付いたわけなので、父と母もちょっぴり安堵かな?いやでも、肝心の長男がまだなんだよね。

 

つまり結婚する順序が完全に逆転しているのだが、こればかりは仕方ない。僕にはどうすることもできない。がんばれ長男。

 

で、今回のテーマは

『人に本気で好かれたいなら○○思考を徹底せよ』

 

誰もが人に好かれたい!あるいは嫌われたくない・・・と思っているはず。しかし好かれるどころか相手をイラッとさせていることは少なくない。

 

なんでこんな話をするのかというと、結婚式で「イラッ」としたからなんだ。理由はゲストに対しての配慮があまりにも欠けていたから。

 

いや、めでたいよ。めちゃくちゃね。結婚したという事実は本当に嬉しいし、心の底から祝福したよ。遠慮なく幸せになってくれ次男よ。

 

ただね、普通の「優しい」をはるかに超越してめったに怒ることのない僕も今回の結婚式にはイライラを越えて”怒り”さえ覚えた。

 

それは、新郎新婦の友人たちはもちろん僕たち家族に対しても配慮があまりにも無かったからだ。とくにお年寄りに優しくなかったのは許すまじ。

 

僕たちは若いからいい。どんな体力勝負でも望むところだし、お手伝いだってなんだってする。でも実家から出てくるおじいちゃんとおばあちゃんにとって、あまりに優しくない結婚式の進行だった。

 

段取りの悪さ・つめすぎの内容・事前のお知らせ不足、そして・・・・年寄りつぶしの長すぎる移動距離。

 

まずタイムスケジュールどうなっとるねん。結婚式から披露宴までの流れがぐだぐだ&受付のやっつけ仕事感がはんぱではなかった。三男の僕はご祝儀をまとめて預かって、会場の金庫に預ける役目を授かっていたのだが、金庫に行く暇もなく披露宴が始まるという鬼スケジュール。

 

そして内容がとにかくいっぱいいっぱいだった。中座が長すぎて最後はスタッフ含め時間を巻こうとしている様子がビンビン伝わってきた。果たして進行が上手くいっているのか?とゲストのこちらがハラハラしたわ。

 

また事前のお知らせをもっと入念にしてほしかった。詳しく話すと長くなるので割愛するけど、ご祝儀集めの話もそうだし遠方から来てくれた人へお車代を渡す手筈とか、前日に話したとおりに進んだことは一つもなかった。

 

でも!でもここまではいい。初めてのことだからこういう不足の事態もあるだろう。それも一興。許せないのは最後のお年寄りに優しくなかったところである。

 

ともに90歳超えのおじいちゃんおばあちゃんを招待しておきながら、車いすの手配や移動距離が長いことの報告、食事への配慮(肉や野菜を細切れにするなど)、お世話係を誰にするかの連絡、そういった気づかいが皆無だった。

 

移動距離が長すぎて「ゼエゼエ・・・」と呼吸が乱れるおばあちゃんを見て泣きそうなったわ。後半に車いすを用意してもらったけどかわいそうにおばあちゃん・・・

 

挙句の果てに、披露宴が終わって新郎新婦が出口で待ち伏せしてみんなにプチプレゼントを渡しながら見送る定番の流れとなったとき。おばあちゃんが「疲れたわ。トイレ行って着替えたい」と本音を漏らしたので、だらだらと一向に進まないゲストの列に見送りを受けることは諦め離脱。車いすを押してトイレへ直行した。

 

仏と言われる僕がキレたのはそのあとだ。そのままおじいちゃんおばあちゃんの着替えに付き合ったあと、新郎新婦のもとへ戻ると「どこ行ってんの?」といった不満そうな態度でクレームを受けた。しかも新郎と我が母の両方からダブルパンチ。

 

ぶちっ

 

僕の中で何かが切れた音がしたね。一日を通して、新郎(我が兄)は幸せそうだったし新婦はキレイに仕上げていて微笑ましかった。ただ、ゲストへの配慮が圧倒的に欠けていたので結論でいうと残念な結婚式だった。

 

でもこれで終わっては、コピーライター・マーケターとして学びがない。今回の兄の結婚式で欠けていたのは何だろうか?

 

それは

マーケットイン思考!

 

これに尽きると思うのだ。

 

マーケットインとはマーケティング用語なんだけど、反対の言葉がプロダクトアウトね。

 

以下、コトバンクより抜粋

マーケットイン

→商品の企画開発や生産において消費者のニーズを重視する方法

 

プロダクトアウト

→製品ありきの販売戦略。マーケットのニーズよりも製品のスペックを上げることに注力し、「モノがあるから売る」といった発想。

 

もう少しかみ砕くと、マーケットインは相手のためになる商品・サービスを提供すること。

 

プロダクトアウトは「これいいっしょ!」みたいなノリで自分たちの主観でやりたいように商品・サービスをつくり、提供することだ。当たることもあるけど大外れも多いギャンブル的な思考のことである。

 

もうお分かりだと思うが、今回の結婚式は間違いなくプロダクトアウトだった。本当に全てを楽しめたのは新郎新婦だけだろう。ゲストは置いてけぼり。おじいちゃんおばあちゃんは僕の結婚式のときとは比べるまでもなく疲れていた。

 

まあ正直、兄だけでなく今まで招待された結婚式の多くがプロダクトアウトだった。新郎新婦の特別な日だから好きにすればいいといえばそうなんだけど・・・

 

ただ、みんなからご祝儀もらうわけだし、自分たちが結婚式代払って苦労して準備してるんだからいいじゃん!ってのは違うと思うんだよね。ゲストが楽しくなければせっかくの幸せな雰囲気も共感半分なわけで。

 

だから結婚式のように「自分たちのもの!」と考えがちなものでも、他人が関わるなら”必ず”みんなが楽しく良い思いをできるように配慮することは欠かせない。

 

そしてマーケットイン思考で考えてみれば課題もたくさん見つかるだろうし、「どうすれば参加する人全員が快適に楽しめるのか?」というアイデアも湧いてくるはずなんだ。

 

それは僕も含めて忘れがちなこと、見落としがちなことだから自戒を込めて記事にさせていただいた次第。何にしろ兄よおめでとう!

 

 

それでは今日はこのへんで!